はじめに
世界各国では「サーフィン」というスポーツの発展のために、子供たちを育てる活動を組織的に行っています。「サーフィン」というスポーツを強くするためには、早くから選手を育成する必要があるという理由だけでなく、次世代の才能が新しい「サーフィン」を創るという要素もあるからです。
日本ではWSL ASIA/JAPANが、ジュニアとその下の世代に対し、世代別のカテゴリーを作り、早くから試合を経験させる大会を行っていました。現在の協会は本拠をオーストラリアと合併し、WSL ASIA PACIFICとして活動しています。また、NSAが「波乗りジャパン」を頂点とし、選手育成を行なっています。
それでも、日本ではジュニア選手に対し、技術面、精神面含めサポートが十分ではありません。各国は国を挙げてジュニアを育てているのに対し、日本は選手自身、個人の自主性が頼りです。「国対個人」では到底敵いません。このままではせっかく縮まった世界との差が再び広がってしまう可能性があります。
では、どうしたらいいのでしょうか? それには世間に「サーフィン」をまず知ってもらうこと。そのために「サーフィン」がスポーツとして認められることが先ず第一です。それにはコンペティションで世界で戦える選手の輩出が責務となります。世界で活躍する選手がマスコミなどに取り上げられることが、彼らのスポンサーを集めることに繋がるからです。
そこで、今回のプロジェクトを提案します。日本のサーフィンの実力を上げること。そのためには、日本の財産であるジュニア選手を育成することです。まずは強化選手を選出。コーチを擁し、年間を通し長期的なサポートをすることで、技術向上につなげ、世界で戦える選手を作ります。
戦える選手を育て、真の「TEAM JAPAN」を作ります。選手自身とともに、これからは人任せにすることなく、その責任は自らにあることを忘れずに進んで行けば、再び世界の扉は開かれると確信します。
趣旨
日本のサーフィンを引き継ぐ次世代 「ジュニア」の一環した育成プロジェクト。
「勝つ」選手の育成。
国内から海外まで一貫しての指導を行う。
活動内容
国内のWSL Asia pacific ジュニアシリーズ(3月から11月)の間に大会を視察、代表候補選手を選抜。
最終的には11月までにアジア代表選手(男子3名、女子2名 - 日本枠は未定)選出を通して、WSL International が開催する「WSL Junior Championships 」の為の強化合宿開催。
日本代表コーチ及び専任スタッフの雇用。
コーチは現役プロサーファー中心、複数人とする(特別講師として、ツアー経験者の招聘)。
コーチ陣が連携とりながら、国内、海外と適材適所で対応する。
代表コーチが「WSL Junior Championships 」にて直接指導を行う。
参考
※SurfMediaにて「日本のサーフィン」シリーズを寄稿しています。
「日本のサーフィン、その不都合な真実」http://www.surfmedia-tk.co.jp/special/style.html
「日本のサーフィン、その現実」http://www.surfmedia-tk.co.jp/special/syaman2.html
「日本のサーフィン、その限界」http://www.surfmedia-tk.co.jp/special/syaman3.html
「日本のサーフィン、その未来」http://surfmedia.jp/?p=5065