
4月7日、8日静岡県は、伊豆の多々戸海岸にて「QUIKSILVER King of the Grommet Izu」&「ROXY Girls Challenge Izu」が開催された。波はヒザモモ、潮の上げ込みでコシハラと言うコンディション。カテゴリーは、男子CADET (U-16)、GROM (U-12)、女子はGIRLS (U-20)。女子のジュニアについては、日本代表を決める大事な試合。代表選考はこの試合に加え、湘南、千葉、生見、日向の計5戦行われ、ベストリザルトの4戦のポイント合計で代表が決まる。女子の枠は2名。
ただし、ASPのワールドランキングでジュニア最高位に1名寄与されるので、国内はランキング1位の選手のみと厳しい戦いとなる。(注:選考となるワールドランキングでの順位はあくまでも参考。確定ではなく、実力含め総合的に最終判断する。)
結果は、大村奈央が貫禄勝ち。波は厳しい状況ではあったが、波とジャッジをちゃんと把握し、試合を組み立てた。昨年は波の無さと板の調整に失敗。自分の演技ができずに敗退したが、ここ一年で世界を転戦して経験を積んだ。スキルもタクティクスも他の選手と比べると頭一つ抜け出した存在だ。
その他の選手、高橋みなと、野呂玲花、北澤麗奈、水野亜彩子、武知実波、須田那月、橋本恋も昨年に比べると数段上手くなっている。ただ、まだ波に左右される。それとパワー不足。課題はレールワーク。ちゃんとできるようになれば、スピードが出せる。そうすれば、さらに演技の幅が増えることになる。課題は残るが、その分、成長も期待できるので、これからを見守りたい。


男子は、CADET (U-16)クラスが、9月にフランスで開催される「QUIKSILVER King of the Grommet」(KOTG)への選考大会となる。今年はこの試合と、生見、日向の計3戦で争われ、ランキング1位の選手が代表となる。優勝は大原洋人。深いボトムターンからの伸び、パワーもこの世代ではトップクラス。やはり、大村奈央と同じく海外経験を積んできた結果が出始めている。これから更なる飛躍に期待。このクラスはタレント、個性も豊か。松下諒大、西修司、佐藤魁、仲村拓久未、安井拓海、河谷佐助、西慶次郎と見逃せない。

続いてGROM (U-12)。こちらの優勝は西優司、準優勝は藤沼佳太郎。なかなか面白い戦いだった。身体が小さいのに、演技は大きい。試合での勝負にこだわりを持ち、大人顔負けではある。ただ、今はそんなこと気にせず、楽しんでサーフィンして欲しい。大野修聖プロも言っていたが、いろんなことやって経験積んで欲しいと思う。

この大会の詳細はこちら。
ASP JAPAN:
http://www.aspjapantour.com/webcast/2012/izu/index.php?rLingua=jp
SURFMEDIA:
http://surfmedia.jp/?p=7457
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