2020年度のご挨拶

 新型コロナウィルスの蔓延で、世界各国が対策に追われています。スポーツ界も大きな影響を受け、軒並み大会は中止、延期と発表されました。先が見通せない中、それでも選手は練習に努め、試合再開に向けて日々準備しています。

 東京オリンピックも1年ほど延期になったとはいえ、オリンピックで採用されたことで、カルチャーだったサーフィンがスポーツとして一般に広く認知されたことは間違いありません。この機会にサーフィンの素晴らしさを伝え、少しでも多くのファンを獲得して、この競技を盛り上げていきたいと思います。

 そして、このオリンピック効果で選手を取り巻く環境も大きく変わりました。NSAの強化部による指導はもちろんのこと、選手自身がコーチを雇い、集中して試合に臨めるようになりました。その結果、大きなニュースとしては、昨年のWJCで都筑有夢路が優勝。WSLチャンピオンツアーにクォリファイも決め、2020年はCT選手として参戦します。

 今年のWSL初戦である中国で行われたWSL QS5000では、村上舜が優勝、稲葉玲王が5位。女子は黒川日菜子、野中美波が3位と日本人選手が大活躍して、華やかなスタートダッシュを決めました。これも選手の日々なる努力に加え、それをサポートするコーチ、スポンサーの力があって、成し遂げられたものだと思います。

 さて、今後はどうなるのでしょうか?新型コロナウィルスの終息が宣言されないと大会等のイベントは難しく、選手の活動は大幅に縮小される可能性もあります。しかし、せっかく勢いに乗った日本のサーフィンの火を消すことはできません。協会、スポンサーには引き続きバックアップをお願いするとともに、「JJP」では選手の自主性を重視しながら、より個人の能力を伸ばす最善の方法を考えていきたいと思います。

 ジュニアにおいて、女子は脇田紗良、松田詩野と世界に通用する選手がおり、それを中塩佳那、都築虹帆らが追いかけるという良い形になっています。しかし、男子は世代交代に入り、実力はあるものの経験不足は否めません。勝てる選手になるためには、もう少し時間が必要です。

 そこで、「JJP」では、これまでの経験と実績を元にコーチを増員し、男女 別に個別指導をしていきたいと考えています。 サーフィン技術の向上だけでなく、人間性も磨き、日本を代表するアスリートとして育てることを目指します。

 皆様の応援があったからこそ、ここまで活動できました。改めてプロジェクトにご賛同いただきましたメーカー様、団体、個人の皆々様に御礼申し上げるとともに、今年度も引き続き応援、ご指導のほどよろしくお願いします。

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