「WJC Asia Championship」

今年のPro Juniorシリーズは第1戦が南房総、第2戦は伊勢。本来なら、この二大会の結果による合計ポイントでアジア代表を決める予定でいたが、日本を連続して襲った台風により、なんと二戦とも中止ということになった。

2019年度のWJCは台湾で11月26日から12月1日までとなっているため、残りの日数を考えても新しく日程を調整することは難しい。そこで、10月16日から宮崎の日向で開催されたWomen's QS3000、Men's QS1000「white buffalo HYUGA PRO」の中で選考の大会を急遽セッティングすることとなった。

ここで「WJC Asia Championship」と題して試合を行い、アジアリージョナルの代表として男子4名、女子2名を選出する。この宮崎日向のQSは国内の最終戦ということもあり、男子、女子とも多くのジュニア選手も参加しており、実力をはかるには問題ないだろうということだった。

できれば、いろんなコンデイションで最低は3戦で大会を行い、選手のスキルを見極めることがベストだし、選手にとっても一戦で決められるのは避けたいところ。しかし、今年は状況が状況でやむを得ない。与えられた条件は一緒だから、ここでベストな結果を出すことが選手には求められた。

会場は腹胸、セットで肩の波がコンスタントに入る。ただ、日向の小倉ヶ浜ポイントは潮の満ち引きで大きくコンディションが変わる。流れも入り、ゲットは長い距離をパドルする羽目になる。ポジショニングも大きく変わり、波に合わせて演技、作戦を変えていかなければならず、その対応が上手くできた選手が勝ち上がった。

男子はセミファイナルで安室丈、上山キアヌ久里朱、鈴木仁、伊東李安琉がなんと敗退。決勝に進んだのはKetut Agus (IDN)、村田嵐、加藤翔平、矢作紋乃丞の4人というフレッシュな顔ぶれ。難しいコンデイションながらそれぞれが持ち味を出して、逆転に次ぐ逆転で、優勝はKetut Agus (IDN)という結果。

続いて女子。決勝は昨年の大会でアジア代表となった松田詩野、脇田紗良、野中美波と中塩佳那。実力伯仲で誰が勝ってもおかしくない。僅差での戦いとなったものの、脇田紗良が積極的に仕掛け、優先権も上手く使い、相手選手を押さえ込んだ。戦い方も満点でプロジュニア初優勝を決めた。

これでWJC アジア代表が決定。男子はKetut Agus (IDN)、村田嵐、加藤翔平、矢作紋乃丞の4人。女子は脇田紗良、松田詩野の2人となった。「World Junior Championships」は、11/26-12/1まで昨年と同じ台湾の台東で開催する。引き続き応援よろしくお願いします!

大会結果フォト

Ketut Agus (IDN)
村田嵐
矢作紋乃丞
加藤翔平
脇田紗良
松田詩野
野中美波
中塩佳那

大会結果はこちら。

WSL ASIA / JAPAN「WJC Asia Championship」

期間:10/19(土)〜20(日)
場所:宮崎県日向市 小倉ヶ浜ポイント

Pro Junior Men's(U-18)
優勝:Ketut Agus (IDN)
2位:村田嵐
3位:矢作紋乃丞
4位:加藤翔平
Pro Junior Women's(U-18)
優勝:脇田紗良
2位:松田詩野
3位:野中美波
4位:中塩佳那

2019年度 WSL WJC アジア代表

男子
Ketut Agus (IDN)
村田嵐
矢作紋乃丞
加藤翔平

女子
脇田紗良
松田詩野

WSL ASIA Men's Jr Ranking
https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/mjun?regionId=6&year=2019

WSL ASIA Women's Jr Ranking
https://www.worldsurfleague.com/athletes/tour/wjun?regionId=6&year=2019

大会詳細はこちら。

※WSL ASIA / JAPAN

HP
http://www.worldsurfleague.jp/2019/white-buffalo/index.php

大会記事 / Surfmedia

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