
ゴールデンウィークのスタートとなる4/29-30の日程で「Billabong Super Kids Challenge Shonan」が湘南鵠沼にて開催された。この大会は16歳以下のCadetクラスと12歳以下のGromクラスが主役。18歳以下のジュニアの予備軍となるこの世代を早くから実戦で育成する試みでもある。
試合終了後には、どんな演技に点が高くつくのか、ジャッジクライテリアの解説。また、マンオンマンだけでなく、これから導入される4マンプライオリティルールの説明も行われた。
会場の波は、低気圧が抜けたことで一時的に西高東低の気圧配置。朝からコシ、ハラ、セットでムネと素晴らしいコンディション。午後には湘南特有のオンショアが吹き面を乱すも、終日通して波がある大会となった。
Cadetクラス優勝はJPSAの初戦となったバリでも公認プロ資格を獲得するなど、今、ノリノリの鈴木仁。ファイナルでは波数だけでなく、風、潮と厳しい条件となったもののノートリムのワンターンでポイントを重ね、このクラスの栄冠を手に入れた。おめでとう!
準優勝は小笠原由織。海外経験も豊富でスムースなサーフィンが持ち味。セットの波で3発の連続バックサイドリエントリーで一時は逆転するも、その後、波が来ず残念ながら2位という結果。
Gromクラスの優勝は、地元藤沢の鈴木耀竣。右に左に攻め続け、決勝でも積極的に先手先手で優勝を勝ち取った。おめでとう!2位は千葉の井上龍一。まだ波次第な部分も否めないが、パワーのあるバックサイドが武器。これからが楽しみ選手だ。
半年見ないだけで大きく成長しているこの世代。サーフィンはもちろんだが、身長も伸び、身体は大きく様変わり。上手く成長に合わせサーフィンする選手がいる反面、その身体を持て余す選手もいる。
今までできていたことが、できない。それは身長が伸びれば、体重も増えるわけで。そうなれば、その身体に合ったサーフボードが必要となるだけでなく、筋力などの身体能力の変化などを自分でも理解できているかどうか。だから、頭だけで考えずに、ビデオ撮影してもらい客観的にチェックすることが必要。
でも、まずは身体作りが最優先。筋肉をつけることではなく、基礎となる骨格や体幹を鍛える事が大事。なので、テクニックを磨くのではなく、あえてサーフィンの基本に戻ってみよう。パドル、ボトムターン、レールを使ったサーフィンなどを再確認すること。感覚だけのサーフィンからのステップアップだと考えれば、気も楽になるはず。この時期は焦らず諦めず。これ大事です。
大会結果はこちら。
WSL JAPAN 「Billabong Super Kids Challenge Shonan」
期間:4/29(金)〜30(土)
場所:神奈川県藤沢市鵠沼/地下道前ポイント





優勝 鈴木仁
2位 小笠原由織
3位 堀越類、石井乃亜





優勝 鈴木耀竣
2位 井上龍一
3位 矢作紋乃丞、小松凛輝
大会詳細はこちら。
WSL JAPAN 大会HP
http://www.worldsurfleague.jp
大会記事 (Surfmedia)