

9月13、14日千葉県南房総市が冠となり「Minami Boso Junior Pro」が千歳ポイントにて初開催された。今年の最終戦となるジュニアの試合。この試合で今年のWorld Junior Championshipの日本代表が決まる。
会場の波はハラムネ。セットはカタ、時折頭ぐらいのサイズが入る素晴らしいコンディション。ただ、引いているときは良いものの上げると割れづらく、波を見極める目とヒート時間内の組み立てが求められた。
まず、Men's Pro Jr (U-20)から。 優勝は安井拓海。順当に勝ち上がった新井洋人が、前半からガン決めの9.00、8.00の合計17.00ポイントで安井をコンボに追い込む展開。しかし、安井はまったく諦めず、しぶとく攻めてコンボを外し、ニード9.35ポイントと猛追。試合時間が終了に近くなる中、安井がライトの張る波をビッグムーブでスプレーを飛ばす。フィニッシュにエアリバを完璧に決めて、これに9.65ポイント!大逆転。嬉しい優勝を手に入れた。2位はこの戦いで敗れたものの安定したスキルを発揮した新井洋人。パワーがついてサーフィンも一回り大きくなった。3位は怪我を押して出場の仲村拓久未。左モモ肉離れでも要所を押さえてのライディングはさすが。でも、怪我は早く治しましょう。4位は塚本勇太。持ち味のボトムからためてのフルレールでのリエントリー。試合は負けたもののジュニアの中ではパワーサーフができる期待の一人だ。
続いてWomen's Pro Jr (U-20)。優勝は13歳の川合美乃里。ここのところ実戦でみるみる力をつけている。まだ線は細いものの所々に見せるテクニックは素晴らしい。さらなる飛躍に期待。準優勝は17歳の田代凪沙。実力的には文句なしの優勝かと思われたが、波回り、コンディションだけでなく、自分自身のプレッシャーに足下をすくわれた。しかし、これも経験。次のステップには必要なこと、頑張りましょう。3位は宮坂桃子。ノっている時には誰も止められないほどのキレたサーフィンを見せるが、波に左右されやすい。このムラが無くなれば常勝も夢でない。4位は須田那月。彼女も今までの女子にはないパワームーブができる一人。あとは勝ち癖をつけることか。
最後にCADET (U-16)。優勝は中塩裕貴。冷静な試合運びができる。自分の技のバラエティーを揃え、ヒートの組み立てができるのが強み。ジュニアに上がっても十分勝つことができる選手だ。準優勝は村田翔。この成績は立派なもの。まだ実戦不足だが、時折見せるフローの動きは良い。まだ完璧ではないが、これを機にその才能を伸ばして欲しい。3位は森友二。身体が大きくなったことで、自分のサーフィンがまだ安定しない。ただ持ち前のスキルがあるだけに、ここは練習あるのみか。4位粟田生。この年代特有のキレイなサーフィン。波が良ければスピードある演技ができるものの、コンディションによっては何もできずということも。やはり練習あるのみ。メリハリがつけばなお良し。
今大会ではジュニアだけでく、ガールズ、カデット、グロムの底上げを実感した。有名無名関係なく、才能ある選手が増えたことが何より。底辺の底上げができれば、さらにその上が目指せることとなる。これからの日本のサーフィンに明るい兆しが見えた大会だった。
大会結果はこちら。

優勝 安井拓海
2位 新井洋人
3位 仲村拓久未
4位 塚本勇太

優勝 川合美乃里
2位 田代凪沙
3位 宮坂桃子
4位 須田那月

優勝 中塩裕貴
2位 村田翔
3位 森友二
4位 粟田生
GoPro 賞 : 安井拓海
南房総市長杯 : 安井拓海
大会詳細はこちら。
・大会 HP
http://www.aspjapantourlive.com/2014/boso/index.php
・Surfmedia
大会フォト:


