ISA「DAKINE World Junior Surfing Championship presented by Billabong」

6月8から16日の日程でニカラグア、ヒキリステビーチにて開催されていたISA「DAKINE World Junior Surfing Championship presented by Billabong」は無事終了。

まずは結果から。国別の総合順位は各選手が奮闘し、昨年と同様の5位を確保。そして、5人1組で行われたチーム対抗戦「ALOHA CUP」。1ヒート45分で、各選手が3本ずつ波に乗り、合計15本の得点で争う競技で、なんと日本が逆転優勝!という嬉しい結果となった。

さて、今年はU-16 Boysクラスの稲葉玲王が大活躍。R-4で敗退するもののリパチャージで復活。なんと5回勝ち進み、グランドファイナルに進出した。ヒートでは毎試合どおりの先攻逃げ切り作戦。しかし、積極的に攻めるものの得点は伸びず、残念ながら4位。2010年の新井洋人と同じ成績でフィニッシュした。

そして、昨年U-18 Boysクラスで6位なった新井洋人は、R-2で早々敗退。敗者復活戦に回るもそこからなんと7回勝ち上がる快進撃。今年こそ優勝!にこだわるコンペ魂全開だったが、あと一歩のところでファイナルはメイクできず敗退。今大会は7位という結果で終わった。また、昨年、U-16 Boysクラスで2位という成績を残した仲村拓久未は、鞍替えのU-18に出場するものの、厳しい洗礼を受け31位という結果に終わった。

今回、この3人の他のメンバー。小林直海、安井拓海、宮坂桃子、黒川日菜子、田代凪沙は負けてしまったものの、試合が進むごとに実戦でたくましさを身につけた。また西修司、優司の兄弟、野呂海利、小山みなみはこの大会の経験が絶対に役立ったと思う。自信を持って、ぜひ次に活かしてほしいと願う。

さて、Girlsは今年からU-16、U-18とカテゴリーを分けた。それは層の拡大を狙い、更なる人材発掘としての場所を提供するためだったようだ。驚いたのは各国のU-16にも素晴らしい逸材がいたこと。特にU-18では男子顔負けのレールワークを見せてくれたGirls選手もたくさんいたことにもびっくりした。世界は進んでいる。

今のところの日本の活躍は、まだ体格が出来上がっていない同士だったから勝てているんだと思う。日本人は器用だからね。でも、世界は女子ですら基本から作り直し、その成果が出始めている。日本が今のままである限りは、もう勝てなくなるのも時間の問題だ。身体が出来上がり、メンタルも鍛錬されたら、海外の選手にはもう到底、敵わなくなるだろう。ただでさえ技術の遅れている日本は、この現状を素直に認めた方が良いと思う。

だからこそ、今、この大会に出た選手に望むこと。もし、世界を目指すのであれば、常に世界基準で活動して欲しいということ。まだ学校もあるから、いつも海外へは行けない。だからこそ、頭の中だけは日本のスケールに合わせず、常にワールドスタンダードであって欲しいと望む。そして、目の前の事に一喜一憂せず、目標に向かって進んで行って欲しいと思う。

そして、選手の意識が変わるならば、同時にやらなくてはいけないのは、選手をバックアップする組織。個人でできることに限界がある。だからこそ、選手をどうサポートしたらいいのか。世界に通用する選手を輩出したいのならば、日本の協会、組織が手を取り合って、国全体で育成していくことしかない。日本の組織も大きく変わらなければいけない時期が来ていると思う。

いつ変わるのか?

今でしょ!

●国別総合ランキング

優勝:オーストラリア
2位:ハワイ
3位:アメリカ
4位:フランス
5位:日本
6位:南アフリカ
7位:ペルー
8位:ブラジル
と続きます。
http://isawjsc.com/2013/pdfs/TEAM_POINTS_NICARAGUA1.pdf

●個人成績

U-16 Boys:
優勝:Jacob Wilcox (AUS)
2位:Leonardo Fioravanti (ITA)
3位:Jake Marshall (USA)
4位:稲葉玲王 (JPN)

25位:安井拓海 (JPN)
33位:野呂海利 (JPN)
41位:西優司 (JPN)

U-18 Boys:
優勝:Josh Moniz (HAW)
2位:Soli Bailey (AUS)
3位:Andy Criere (FRA)
4位:Luke Hynd (AUS)

7位:新井洋人(JPN)
16位:小林直海(JPN)
31位:仲村拓久未(JPN)
49位:西修司 (JPN)


U-16 Girls:
優勝:Mahina Maeda (HAW)
2位:Karelle Poppke (TAH)
3位:Dax McGill (HAW)
4位:Frankie Harrer (USA)

11位:田代凪沙 (JPN)
13位:小山みなみ (JPN)

U-18 Girls:
優勝:Tatiana Weston-Webb (HAW)
2位:Stephanie Single (AUS)
3位:Nikki Veisins (USA)
4位:Chelsea Tuach (BAR)

13位:宮坂桃子?(JPN)、黒川日菜子?(JPN)

※「ALOHA CUP」
優勝:日本
2位:アメリカ
3位:ペルー
4位:オーストラリア

※この大会の詳細はこちらのHPから。

http://isawjsc.com/

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