「QUIKSILVER PRO JUNIOR HYUGA CUP」

8月31から9月2日まで 宮崎の小倉ヶ浜海岸にて「QUIKSILVER PRO JUNIOR HYUGA CUP」が開催された。今大会のカテゴリーはPRO JUNIOR(U-20)がグレード2、PRO JUNIOR GIRLS (U-20)、CADET (U-16)、Grom(U-12)はグレード1と合計4カテゴリー、最終戦となる。天候は晴れ。波はモモ腰というサイズ。期間中は大潮のためコンディションが大きく変化。スキルだけでなく、戦略を考えながら戦わなければいけない試される大会となった。

前回の生見大会の終了後のランキング。PRO JUNIOR(U-20)は、1位 新井洋人、2位 大橋海人、3位 加藤嵐、4位 金尾玲生、5位 仲村拓久未、6位に僅差で田中海周と続く。3位の加藤嵐までは内定。残る2席を金尾、仲村、田中の3人が争う。女子のPRO JUNIOR GIRLS (U-20)は、1位 高橋みなと、2位 野呂玲花、3位 大村奈央。女子は大村が有利なものの、内定はまだ出ない。この大会の結果で2枠が決まる。

続いてCADET (U-16)。「QUIKSILVER King of The Groms」(KOTG)の日本代表は、QUIKSILVERの大会(多々戸、生見、日向の3戦)の結果、1位の選手が選ばれる。こちらは2戦終了後、1位 仲村拓久未、2位 松下諒大、大原洋人の3人に絞られた。勝った選手が代表となる。今回の最終戦、誰が勝ってもおかしくない状況。どのカテゴリーも最後まで見逃せない戦いだった。

PRO JUNIOR(U-20)。仲村拓久未が2連勝中の加藤嵐を破り、ジュニアクラス初優勝。生見の借りをきっちり返すと同時に自力で日本代表も勝ち取った。決勝は波数が少ない中、プライオリティーを持たない仲村がインサイドでポイントを重ね、加藤を追い込みそのままタイムアップ。その加藤嵐は2位。作戦は間違っていなかったが、逆転セットは最後まで入らなかった。3位は児玉諒、田中海周。児玉はローカルとして最後まで攻めたが、経験不足に泣いた。田中は代表を勝ち取るには優勝しかないと厳しい条件の中、毎ヒート逆転で勢いを見せたが、セミで加藤嵐の前に力尽きた。これで田中が脱落。金尾玲生が代表枠の最後に滑り込んだ。

PRO JUNIOR GIRLS (U-20)。優勝は大村奈央。前日の試合でラウンドアップしたことで、代表権は楽々と獲得。さらに参戦したすべての試合を勝ち、女子トップの実力を証明してみせた。2位は高橋みなと。決勝では大村にひけを取らず、積極的に攻めて一時はリードするまでに。しかし、最後の演技で失速、逆転はできなかった。次の課題はレールワークか。3位 は野呂玲花、須田那月。野呂は直接対決で高橋と戦うも波の小ささとプレッシャーにやられた。須田は怪我からの復活としては上出来。あせらず次に進もう。

CADET (U-16)。仲村拓久未が開始5分で怒濤の攻めを見せ、そのまま優勝。「QUIKSILVER King of The Groms」の日本代表権も獲得した。これでジュニア、カデットの両チャンピオンになり、有終の美を飾る。2位は大原洋人。大きく差をつけられるものの、止まらないサーフィンと縦回転のエアーリバースを武器に、最後まで諦めず攻め続けた姿勢にあっぱれ。3位 松下諒大、佐藤魁。松下は攻めが単調になりすぎ、技が単発になり、点が伸びず敗退。佐藤は仲村を追い込むも攻めきれず。しかし、魁のオリジナルスタイルは素晴らしい。このまま伸びて行って欲しい。

Grom(U-12)。前大会で内藤遥に優勝をさらわれた西優司。今回は波が小さいにもかかわらず、自分のサーフィンで優勝をもぎ取る。これで全4戦のうち、3戦優勝とこのクラスのグランドチャンピオンを確定。おめでとう!2位はここ数戦でみるみる実力アップの小笠原由織。ターンの伸びが良くなった。これからが楽しみだ。3位 は瀬戸優貴、藤沼圭太郎。このクラス日替わりのヒーローが増えて来た。来年も更なる活躍を期待したい。

この結果を踏まえ、10/6から17までバリ島で開催される ASP WJC(ワールドジュニアチャンピオンシップ)「Oakley ASP World Junior」の日本代表選手は、 男子 新井洋人、大橋海人、加藤嵐、仲村拓久未、金尾玲生。女子は大村奈央、高橋みなと。補欠に男子 田中海周、女子 野呂玲花。また、各リージョナル推薦枠で日本は安井拓海(ただし、参戦はインターナショナルが選考するため未定)を選出した。
また、9/28から10/8まで開催されるASP WCT「Quiksilver Pro France」と同時開催される「QUIKSILVER King of The Groms」の日本代表は仲村拓久未に。さあ、これからが勝負だ!頑張れ!日本!

今大会の結果はこちら。

「QUIKSILVER Pro Junior Hyuga」
● Pro Junior

優勝 仲村拓久未、2位 加藤嵐、3位 児玉諒、田中海周。

「ROXY Girls Challenge Hyuga」
● Pro Junior Girls

優勝 大村奈央、2位 高橋みなと、3位 野呂玲花、須田那月。

「QUIKSILVER King of the Groms Hyuga」
● Cadet

優勝 仲村拓久未、2位 大原洋人、3位 松下諒大、佐藤魁。
● Grom
優勝 西優司、2位 小笠原由織、3位 瀬戸優貴、藤沼圭太郎。

ASP WJC/日本代表
男子/新井洋人、大橋海人、加藤嵐、仲村拓久未、金尾玲生。(補欠 田中海周)
女子/大村奈央、高橋みなと(補欠 野呂玲花)

リージョナル推薦枠/安井拓海

「QUIKSILVER King of The Groms」日本代表
仲村拓久未。

※ JJPでは世界大会の前に強化合宿を開催する予定です。詳細等の報告は追って掲載いたします。

この大会の詳細はこちら。

ASP JAPAN:
http://www.aspjapantour.com/webcast/2012/hyugajr/index.php?rLingua=jp

SURFMEDIA:

http://surfmedia.jp/?p=13138

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