
7月11から16日 湘南の鵠沼海岸にて「MURASAKI SPORTS presents SHONAN OPEN 2012」が開催された。連日、南西の風のオンショアが吹き込み、波は腰胸をキープ。最終日にはサイズを落とすものの選手たちは、最後まで熱い戦いを魅せてくれた。
今大会はPRO JUNIOR (U-20)、PRO JUNIOR GIRLS (U-20)、CADET (U-16)、GROM (U-12)に加え、WQS(1star)と5つのカテゴリーで開催。特に男子のPRO JUNIOR(U-20)はグレード5。昨年のフィリピンで開催された大会と同じグレードで、この2試合でほぼWJCの日本代表が確定すると言っても過言ではないほどの大事な試合となった。


PRO JUNIOR(U-20)。結果は新井洋人がミドルの張る波で演技を重ね、先攻逃げ切りで優勝。大橋海人はローカルナレッジが活かせず悔しい敗退となった。これで大きく代表権獲得に近づいたのは新井洋人、そして大橋海人。それに続き加藤嵐、金尾玲生、仲村拓久未、田中海周が追いかける展開。選抜される5人は、全5戦のうちベスト3戦のポイント。最終戦、日向で開催される「QUIKSILVER Pro Junior Hyuga」はグレード3となるため、最後まで見逃せない戦いが続くだろう。


PRO JUNIOR GIRLS (U-20)。女子は大村奈央が初戦に続き優勝。女子はすべてグレード1。大きなリードをつけられないものの、大村の代表権争いの一抜けは確実と言える。続くのが野呂玲花。試合にも慣れ、確実にスキルも上がった。それを追うのが、北澤麗奈、水野亜彩子、武知実波、高橋みなと、須田那月。こちらも全5戦のうちベスト3戦のポイントとなり、上位2名が代表となる。大村リードの中、2位の野呂以下は団子状態。女子も最後まで熱い戦いとなりそうだ。

CADET (U-16)。仲村拓久未が体調不良の中、最後の最後に逆転。精神力の強さを見せ優勝した。佐藤魁は初優勝ならず。このカテゴリーは9月にフランスで開催される「QUIKSILVER King of the Grommet」(KOTG)への選考大会となり、こちらも「QUIKSILVER King of the Groms Hyuga」終了後のランキング1位の選手が代表となる。トップは初戦を優勝した大原洋人と今大会優勝した仲村拓久未が同ポイントで並ぶ。それを佐藤魁、松下諒大が追いかける展開。こちらもこれからの戦いが面白くなりそうだ。

GROM (U-12)。優勝は西優司が2連勝という結果。準優勝はトリッキーなサーフィンで、エアーも魅せた内藤遥。それにしても西優司の決勝の演技は驚いた。スピード、パワーは文句無し。ジュニアでも間違いなく勝ち上がれる演技だった。このクラスは日々の練習で大きく成長する世代。西優司、内藤遥、岡村晃友、小笠原由織や藤沼佳太郎などなど、次の大会で会うのが楽しみだ。

WQS(1star)。こちらは大原洋人がWQS初優勝。1starとは言うものの脇田貴之、田中樹、大澤伸幸、椎葉順、高梨直人、松岡慧斗、河村海沙などに加え、ジュニア、カデットのメンバーがダブルエントリーするなど実力ある選手が揃った。価値ある優勝と言えるだろう。2位はここでも佐藤魁。次の活躍に期待だ。
大会結果はこちら。
●WQS 1 ★
優勝 大原洋人、2位 佐藤魁、3位 Kylen Yamakawa、村上舜、5位 小林直海、和光大、稲葉玲王、仲村拓久未。
●Pro Junior
優勝 新井洋人、2位 大橋海人、3位 金尾玲生、加藤嵐。5位 西修司、大森海夏人、仲村拓久未、田中海周。
●Pro Junior Girls
優勝 大村奈央、2位 野呂玲花、3位 水野亜彩子、武知実波。
●Cadet
優勝 仲村拓久未、2位 佐藤魁、3位 脇田泰地、安井拓海。
●Grom
優勝 西優司、2位 内藤遥、3位 岡村晃友、小笠原由織。
この大会の詳細はこちら。
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